健康増進科学とは、私たちの健康を維持・増進する為の、
科学的根拠に基づいた、理論と方法について研究する学問分野です。
年の瀬もせまった、昨年12月28日に聖路加看護大学の中山先生、山口大学の戸ケ里先生をお迎えし、会議を開催しました。戸ヶ里先生から「健康生成論―最新の研究の動向―」と題して講義をいただきました。健康生成論はこれまでの疾病生成論から、健康要因に着眼し、その支援、強化を図る理論で、とくにSOC(sense of coherence;人生を通して健康生成的に働く一つの人生態度)に焦点を当て、概念から生成論のモデル、健康増進に向けた活用方法、最新の研究報告を分かりやすくお話いただきました。当センターの目的である健康要因の強化を考える良い機会となりました。
また、中山先生を中心に、健康情報データベース構築についてディスカッションしました。現在ある健康情報をどのようにデータベース化していくか、また今後のセンターの活動内容についても話し合われました。今回は大枠での検討にとどまりましたが、今後も会議を重ね、当センターにあった健康情報のデータベース化について検討していく予定です。