健康増進科学とは、私たちの健康を維持・増進する為の、
科学的根拠に基づいた、理論と方法について研究する学問分野です。
2011年3月10日に、石引よろず保健室1期生サポーター3名とスタッフが、金沢市大桑町にお住まいの方々が集まる「大桑町サロン」にて骨密度の測定を行ってきました。ご参加いただいた方々は平均年齢75歳、男性11名、女性28名でした。当保健室の測定器では、踵(かかと)部の骨粱面積率を把握することができ、ご自身の骨粱面積率が年齢別の平均値よりも低いかどうかの判定もでます。今回の参加者の皆様は、男性9.1%、女性67.9%の方々が、年齢に応じた平均骨粱面積率よりも少ないという結果でした。男性と比較し女性の方に骨密度の低下が多くみられた理由の一つとして、女性は閉経後に骨を壊す働きを抑える女性ホルモンの分泌が低下することがいえます。
参加者の皆様は、今回の結果と自己の生活習慣との関連についてよく考えてくださり、骨密度を維持するための情報についてご質問を多数頂きました。女性の参加者が多かったこともあり、「食事」に関する質問が多く、カルシウムを多く含む食品とは? 一日どの程度摂取すべきなのか?といった質問が主でした。
今後もこのような機会をきっかけに、是非ご自身のおからだについて考えていただき、更なる健康を目指していただければと思います。