今年も8月17・18日の2日間、能登門前の黒島天領祭(※)に健康増進科学センターのスタッフが参加しました。震災ボランティアがご縁で、黒島町の住民と交流を続ける金大の教職員及び学生に加え、今年は黒島町の町興しをテーマに活動している金沢工業大学の学生も祭りに参加してくれました。
神社で神事が行われた後、奴振りの子ども達が編みがさ、前掛け、わらじ姿で「アーよしがな」と声を上げながら進み、私たちは、大阪城と名古屋城をかたどった豪華曳山とともに練り歩きました。
地震から復興した黒島町で暮らす皆様は、高齢・過疎化という問題を抱えながらも、伝統ある天領祭を継承するために、町全体で力を合わせて祭りを盛り上げていました。今回祭りに参加し、地元の暮らしに密着させていただくことで、「健康」とは、単に心身が健康であることだけではなく、伝統を守り続けるといったスピリチュアルな側面から「町全体が健康であること」の重要性を実感しました。
今回、黒島町の皆様から学ばせていただいたことを、今後のセンターの取り組みに活かし、健康増進に向けた新たな取り組みを行っていきたいと考えております。
※天領祭:貞享元年(1684年)に幕府の直轄領となったことを祝って始まったとされる祭りで、輪島市無形民俗文化財に指定されています。