2019年9月5日（木）にとびうめ蔵（地域包括支援センター内）にて開催された「東風の会　やんまい会」で，金沢大学薬学類5年生10名が薬学実務実習の一環として，地域の皆さんに「OTC薬」「熱中症」の2つのテーマについて説明を行いました．「東風の会」は地域のボランティア活動を行う団体で，その中で「やんまい会」という健康維持・増進を目的とした会を月1回開催し，運動をしたり健康に関する講座を開いています．この日は，約15名が参加され，学生の説明を興味深く聞いておられました．

　参加された方々からはOTC薬を購入する際の注意点や開封後の使用期限，熱中症での救急車を呼ぶ目安など，日頃から疑問に思っていたことなどについて活発に質問がされました．また，この会の中で保健師の佐藤さんから，高齢者の場合，熱中症は冬場も注意が必要というアドバイスをいただきました．初めは参加者の方と眼を合わせることができないでいた学生も，参加者の方から「聴き取りにくいのでわかりやすく話して」と声がかかり，緊張しながらも参加者の眼を見て「わかっていただけたのか」を確認しながら話せるようになりました．

　参加者の皆さんからは，私たちの会の活動がセルフメディケーションに繋がっていることが分かりこれからも頑張っていこうという気持ちになった，日頃の疑問が解決できたといった意見が多数寄せられました．一方，学生からは，医療者の「常識」と一般の方の「常識」が異なっていることが思った以上に多いことが分かり，相手の理解を確認しながら説明することの重要性を実感したという感想が多く寄せられ，日頃，一般の方に接することが少ない薬学生にとって貴重な体験となりました．

　この内容は金沢大学薬学類生がアカンサス薬局で実務実習中に調べた内容をまとめたものです．アカンサス薬局ではポスターや配布資料をいつでもご覧いただけますので，興味のある方はお気軽にお立ち寄りください．


アカンサス薬局（〒920-0935 石川県金沢市石引1-8-18，TEL：076-265-7602）
HP掲載記事_薬学，文責：石﨑