金沢大学 保健学専攻融合Activity拠点

自分史の樹プロジェクト
「自分史の樹」の構成(ツールマップ)

自分史の樹プロジェクト

“自分史の樹”は、自分の興味や得意を「探す」「見つける」ということを通して、人とつながるきっかけを創る道具です。

自分を一本の樹に例えて、名前を中心に過去と現在そして仕事を表す6つ(「誕生」「幼少期」「青年期」「仕事や家庭生活」「現在1:自分の像」「現在2:毎日の生活の様子」)のことを幹として、それぞれに決められた11項目の問いかけを枝として、さらにその枝にどんどん自分の思い出などを書いていくと、一つの樹が出来上がると考えたものです。あらかじめ決められた項目に答えながら完成させていくことが、道具であるゆえんです。

“自分史の樹”を創る問いかけの項目

1)「誕生」
 ①遠足でどんなところに行きましたか?
 ②主審地の自慢をしてください。

2)「幼少期」
 ③子供のころの1番の自慢は?
 ④小さいときになりたかった物は?
 ⑤今だから話せる〇〇

3)「青年期」
 ⑥青春時代に打ち込んだことは?

4)「仕事や家庭生活」
 ⑦仕事や家庭で気を使っていることは?
 ⑧職場や人の集まりで頼りにされたことは?

5)「現在1:自分の像」
 ⑨今、はまっていることは?
 ⑩周囲の人から何と呼ばれていますか?

6)「現在2:毎日の生活の様子」
 ⑪毎日やっていることはなんですか?
  またその中ではまっていることはなんですか?

「自分史の樹」マップ型「自分史の樹」リスト型

COIビジョン対話プログラム(大学等シーズ・ニーズ創出強化支援事業)に応募して採択された成果物の一つです

自分史の樹に幹に名前と過去と現在を表す6つを選んだ理由

名前
名前は、思い入れがあってつけてもらったものだと考えました。自分は、どんな思いでこの名前をもらうことになったのかを、考えてみるのも面白いと考えます。

過去
過去は、「誕生」「幼少期」「青年期」の自分を思い出すようにしました。ひとは、自分のルーツを探す、またほかの人のルーツに関心を持つことが好きだと考えました。「探す」ことは、人間が本来持つ好奇心を刺激し、楽しいのだと思います。特に他人と共有することは、重なりを「見つける」ことによる親近感を持つことになったり、意外な面を「見つける」ことになったりすると考えました。

現在
現在は、「自分の象」「毎日の生活の様子」を語れるようにしました。「暮し」の様子がわかる項目だと考えました。

仕事や家庭生活
普段の生活において仕事や家庭生活は当たり前のように営まれています。それに費やす時間も多く、その人の特徴がよく表れていると考えました。しかし、公表することは意外と少なく知らなく、知らない人が多いのではないかと考えました。自分では何気なくやっていても,周囲に頼りにされていることから,意外な得意が見つかるかもしれません。

11個の問いかけを決めた理由

多くの人が覚えていて、得意げに話す題材だと考えました。
この問いかけの項目は、“自分史の樹”の特徴です。この断片的な情報から、得意なことや好み、困っていることが推測できて、探したり見つけたりする行動につながることを期待する項目です。
ただし、覚えていない、話したくないものは、書かないままでも大丈夫です。それもまた、枝ぶりの違う樹として素敵です。

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